トリミングサロン開業・育成『ねこべやアカデミー』

猫専門トリミングサロンにホテルを併設するメリット|同じ家賃でも売上が変わる理由

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猫専門トリミングサロンの開業を考えるとき、「身につけた技術を生かして、自分の腕で食べていきたい」と思う方は多いのではないでしょうか。

施術技術は、猫専門サロンの土台です。しかし、施術した分だけ売上が立つ経営では、一日に対応できる頭数や自分の体調によって、売上に上限が生まれます。

そこで、物件を契約する前に考えてほしいのが、猫ホテルの併設です。ホテルを最初から店舗設計に入れることで、同じ家賃でも施術以外の売上をつくり、経営を支える柱を増やせます。

この記事では、猫専門サロン2店舗、ホテルを含めて20店舗を運営する中で見えてきた、猫専門トリミングサロンにホテルを併設するメリットや、猫ホテルに必要な観察力、物件選びで確認したいポイントを紹介します。

 

施術だけに頼る猫専門トリミングサロンの売上には上限がある

「技術を磨けば、自分の腕で安定して食べていける」と考えて、猫専門サロンの開業を目指す方も多いでしょう。もちろん施術技術は欠かせませんが、腕一本に売上を任せる経営には、見落としやすいリスクがあります。

ここでは、施術だけに頼る猫専門トリミングサロンの売上に限界が生まれる理由を、次の2つに分けて解説します。

  • 一日に施術できる頭数が限られるため売上に天井がある
  • キャンセルやトリマーの体調が売上へ直接影響する

それぞれ順に見ていきましょう。

 

一日に施術できる頭数が限られるため売上に天井がある

猫専門トリミングサロンの施術売上は、次の計算でおおよその上限が決まります

施術単価 × 一日に施術できる頭数 × 月の稼働日数

猫のトリミングは、安全を守るために急いで進められる仕事ではありません。一頭ずつ丁寧に向き合うほど時間がかかるため、一人のトリマーが一日に施術できる頭数には限界があります。

技術を磨いて単価を上げても、施術できる頭数と働ける日数を大きく増やすことはできません。施術した分だけ売上が立つ経営では、自分が動ける時間がそのまま売上の天井になります。

 

キャンセルやトリマーの体調が売上へ直接影響する

施術売上の計算で出した金額は、毎日予約が埋まり、休まず働けた場合の理論上の数字です。実際の経営では、閑散期や急なキャンセルによって、予定していた売上が立たない日もあります。

一人でサロンを運営する場合は、自分の体調も売上に直結します。風邪やけがで施術できなければ、その日の施術売上はなくなります。

施術だけに頼る経営では、自分が働けない時間と売上が止まる時間が重なります。安定した経営を目指すなら、自分の施術以外にも売上を支える柱を用意することが大切です。

 

猫専門サロンにホテルを併設する3つのメリット

施術とホテルでは、売上が生まれる仕組みが異なります。自分が手を動かした分だけ売上が立つ施術に、宿泊による売上を組み合わせることで、経営を支える柱を増やせます。

ここでは、猫専門サロンにホテルを併設するメリットを、次の3つに分けて解説します。

  • 宿泊日数に応じて施術時間外にも売上が積み上がる
  • 繁忙期を予測しやすく売上の波を抑えられる
  • サロンとホテルの相互利用で客単価とリピートにつながる

それぞれ順に見ていきましょう。

 

宿泊日数に応じて施術時間外にも売上が積み上がる

同じ建物の中でも、施術スペースとホテルの部屋では、まったく異なる仕組みで売上が生まれます。

夜になり、トリマーが帰宅すれば、その日の施術売上は終了です。一方、ホテルの部屋では、丸くなって眠る猫もいれば、夜中に一人で動き回る猫もいます。その間も、一泊ごとの宿泊料金は積み上がっています

猫ホテルは、宿泊日数に応じて料金が発生する時間単位のサービスです。食事やトイレ、体調確認などのお世話は必要ですが、施術のように一頭へつきっきりで手を動かし続ける売上とは仕組みが異なります。

施術売上に宿泊売上を組み合わせることで、自分が施術していない時間にも収益を生む、もう一つの柱をつくれます。

 

繁忙期を予測しやすく売上の波を抑えられる

施術だけで経営する猫専門サロンの弱点は、売上の波が大きいことです。予約が少ない月や天候によるキャンセルが続く週、トリマー自身が施術できない日には、売上が大きく下がります。

一方、猫ホテルは、年末年始やゴールデンウィーク、お盆、連休など、飼い主さまが旅行や帰省をする時期に需要が高まります。繁忙期をカレンダーから予測しやすいため、部屋の稼働率や売上の見通しを立てやすいことが特徴です。

予測しにくい施術売上の下に、宿泊売上という土台が加われば、売上が少ない月でも家賃や固定費を賄いやすくなります。ホテルは、猫専門サロンの売上の波を和らげる役割を果たします。

 

サロンとホテルの相互利用で客単価とリピートにつながる

サロンとホテルを同じ店舗で提供すると、片方の利用がもう片方の利用につながります。

ホテルを利用する飼い主さまからは、「せっかくなので、帰る前にシャンプーもお願いします」と追加の依頼をいただくことがあります。反対に、普段からサロンを利用している飼い主さまは、旅行や帰省の際に、猫の扱いを知っている同じ店舗のホテルを選びやすくなります。

新しく別々のお客様を集めなくても、一人のお客様に二つのサービスを利用してもらえるため、客単価とリピートの向上が期待できます。サロンとホテルが互いにお客様をつなぐことで、二つの売上の柱を一緒に育てられます。

 

猫ホテルの運営には「猫を読む力」が欠かせない

猫ホテルは、部屋を用意してお預かりするだけのサービスではありません。環境の変化によって体調を崩す猫もいるため、日々の様子から小さな異変を見つけ、必要な対応につなげる力が求められます。

ここでは、猫ホテルを安全に運営するために必要なポイントを、次の2つに分けて解説します。

  • 食事・飲水・排泄の変化から異変を見極める
  • 獣医師と連携できる体制が預かり中の安心につながる

それぞれ順に見ていきましょう。

 

食事・飲水・排泄の変化から異変を見極める

「それなら、ホテルだけを運営すればよいのでは」と思うかもしれません。しかし、猫ホテルは、猫を部屋で預かるだけのサービスではありません。

環境が変わると、ごはんを食べない、水を飲まない、排泄しない、鳴き続けるといった変化が表れる猫もいます。その変化が一時的なものなのか、早めの対応が必要なサインなのかを見極める力が必要です。

猫トリマーが施術で身につけた「猫を読む目」は、ホテルで猫の様子を見守る力にもつながります。食事量や飲水量、排泄の有無、過ごし方を丁寧に確認し、小さな異変を見逃さないことが、安全な猫ホテルの運営には欠かせません。

 

獣医師と連携できる体制が預かり中の安心につながる

猫ホテルでは、食事や排泄の変化に気づくだけでなく、その後の対応を判断できる体制も必要です。

猫トリマーが異変を見つけても、それが環境の変化によるものなのか、医療的な対応が必要なのかを自己判断することはできません。迷ったときに獣医師へ確認できれば、様子を見てよいのか、早めに受診すべきなのかを適切な判断につなげられます。

猫の変化に気づくスタッフと、医療の視点から判断する獣医師が連携することで、預かり中の異変にも早く対応できます。こうした体制は、猫の安全を守るだけでなく、飼い主さまが安心して預けられる猫ホテルづくりにもつながります。

 

ホテル併設を前提に猫専門サロンの物件を選ぶ

猫ホテルを併設するかどうかは、物件を契約したあとではなく、物件探しの段階から考える必要があります。施術スペースだけを基準に選ぶと、開業後にホテルの部屋を設置する場所を確保できないことがあるためです。

ここでは、ホテル併設を前提に物件を選ぶときのポイントを、次の2つに分けて解説します。

  • 施術スペースだけでなくホテルの部屋を置ける余白を確認する
  • 契約前に部屋数・稼働率・売上を試算する

それぞれ順に見ていきましょう。

 

施術スペースだけでなくホテルの部屋を置ける余白を確認する

猫専門サロンの物件を選ぶときは、シャンプー台や施術台を置けるかだけでなく、猫ホテルの部屋を設置できる余白も確認しましょう。

施術スペースだけで店内を埋めてしまうと、開業後にホテルを始めたくなっても、必要な部屋数を確保できないことがあります。ホテルの部屋だけでなく、お世話や清掃を安全に行える動線も必要です。

同じ家賃の物件でも、設置できる部屋数によって生み出せる宿泊売上は変わります。物件を内見する段階からホテルの配置まで考え、施術と宿泊の両方を無理なく運営できる広さか確認することが大切です。

 

契約前に部屋数・稼働率・売上を試算する

ホテルを併設する場合は、物件を契約する前に、設置できる部屋数と想定する稼働率から宿泊売上を試算しておきましょう。

部屋数が多くても、常に満室になるとは限りません。通常期と年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期を分けて稼働率を考えると、現実に近い売上を把握しやすくなります。

さらに、想定される宿泊売上から人件費や光熱費などの運営費を差し引き、ホテル部門の収支を確認します。契約前に数字で採算を確かめることで、売上の見込みだけに頼らない現実的な開業計画を立てられます。

 

ねこべやアカデミーでホテル併設型の開業を学ぶ

ホテル併設型のサロンには、施術だけを行う店舗とは異なる準備や運営の考え方があります。初めての開業では、何をどこまで想定すればよいのか、判断に迷うこともあるでしょう。

ここでは、ねこべやアカデミーで学べる内容を次の2つに分けて紹介します。

  • 20店舗の事例から併設型サロンの収支と運営を学べる
  • 預かり中の健康管理と繁忙期の運営方法を学べる

それぞれ順に見ていきましょう。

 

20店舗の事例から併設型サロンの収支と運営を学べる

ホテルを併設すれば、必ず安定した売上が得られるわけではありません。店舗の広さや部屋数、地域、サロンとの利用バランスによって、適した運営方法は変わります。

ねこべやアカデミーでは、猫専門サロン2店舗、ホテルを含む20店舗の運営事例をもとに、計画と実際の運営でどのような違いが生まれたのかを学べます。

開業後に「想定していた売上にならない」「この設計では運営しにくい」と気づくと、見直しには時間も費用もかかります。成功例だけでなく、現場で直面した課題も開業前に知ることで、自分の店舗に合った現実的な計画を立てやすくなります。

 

預かり中の健康管理と繁忙期の運営方法を学べる

猫ホテルを安全に運営するには、日々の健康管理に加えて、予約が集中する時期にもお世話の質を保てる体制づくりが必要です。

ねこべやアカデミーでは、食事・飲水・排泄の確認方法や記録の残し方、異変が見つかったときの報告の流れを学びます。

また、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期を想定し、必要な人員や役割分担、受け入れ可能な頭数の考え方についても学べます。

預かる猫が増えても確認やお世話が行き届くように、売上と安全の両方を考えた運営体制を整えることが大切です。

 

まとめ|ホテル併設で施術だけに頼らない売上の柱をつくろう

自分の技術で猫専門サロンを開きたいという思いは、大切にしてほしいものです。ただし、施術だけで売上をつくる経営では、一日に対応できる頭数やキャンセル、自分の体調によって収入が左右されます。

そこで検討したいのが、猫ホテルの併設です。宿泊売上を加えることで、自分が施術していない時間にも売上が生まれ、サロンとホテルの相互利用による客単価やリピートも期待できます。

腕一本で働くことを諦める必要はありません。その技術に、ホテルというもう一本の売上の柱を加えるという考え方です。物件を契約してからでは選択肢が限られるため、開業の設計図をつくる段階で、部屋数・稼働率・収支まで検討しておきましょう。

ねこべやアカデミーでは、20店舗の運営事例をもとに、ホテル併設型サロンの開業設計から預かり中の健康管理、繁忙期の運営まで実践的に学べます。

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