トリミングサロン開業・育成『ねこべやアカデミー』

トリミングサロンの物件選び|家賃より怖いガス・電気容量の落とし穴

2026年8月6日

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トリミングサロンの開業に向けて物件を探すとき、まず気になるのは家賃や立地です。限られた開業資金を考えながら、通いやすく、理想のサロンをつくれそうな物件を選びたいと思うのは自然なことでしょう。

しかし、トリミングサロンの物件選びでは、見た目や条件だけで判断できません。営業に必要なガス・電気・水道などの設備が整っているかも、契約前に確認しておく必要があります。

設備の状態によっては、契約後に追加工事が必要になったり、予定していた設備を導入できなかったりすることがあります。物件選びで後悔しないためには、家賃や立地とあわせて、サロンを営業できる設備環境かどうかを見極めることが大切です。

この記事では、猫専門サロン2店舗、ホテルを含めて20店舗を運営する中で見えてきた、トリミングサロンの物件選びで家賃より先に確認したい、ガス・給湯設備、電気容量、水道・排水設備のポイントを紹介します。

 

トリミングサロンの物件選びで家賃より設備が重要な理由

トリミングサロンは、一般的な事務所や物販店とは、お湯や電気の使い方が異なります。そのため、物件を選ぶときは、家賃や立地だけでなく、サロンとして営業できる設備が整っているかを見ることが大切です。

ここでは、トリミングサロンの物件選びで設備を確認すべき理由を、次の2つに分けて解説します。

  • トリミングサロンは大量のお湯と電気を使う
  • 設備の見落としで契約後に追加工事が必要になる

それぞれ順に見ていきましょう。

 

トリミングサロンは大量のお湯と電気を使う

トリミングサロンは、猫の毛を整えるだけでなく、シャンプーやドライにも多くのお湯と電気を使います

シャンプーでは、一頭ごとにまとまった量のお湯が必要です。一日に複数の猫を施術する場合は、営業時間を通して安定してお湯を使える環境が欠かせません。

シャンプー後は業務用ドライヤーで被毛を乾かします。その間にも、エアコンや洗濯機、乾燥機、照明、レジなど、店内では複数の電気設備が動いています。

このように、トリミングサロンは一般的な事務所や物販店よりも、お湯と電気を使う場面が多い店舗です。

 

設備の見落としで契約後に追加工事が必要になる

壁紙や床などの内装は契約後でも変更できますが、ガス・電気・水道といった建物側の設備は、簡単に変えられないことがあります。

設備が足りなければ追加工事が必要となり、内容によっては数十万円単位の費用がかかります。建物の構造や貸主の意向によっては、希望する工事ができないケースもあります。

家賃の差は毎月ですが、設備の見落としによる負担は一撃です。家賃を抑えられても、開業前にまとまった工事費が発生すれば、結果的に負担が大きくなるかもしれません。

また、不動産会社がトリミングサロン特有の設備条件をすべて把握しているとは限りません。契約前に必要な設備を整理し、不足している場合は工事の可否と費用まで確認しておきましょう。

 

契約前にまず確認したい3つのポイント

気になる物件が見つかったら、内見や契約を進める前に、サロンの営業に必要な設備を確認します。

ここでは、物件を契約する前にまず確認したいポイントを、次の3つに分けて解説します。

  • ポイント①物件までガスが通っているか
  • ポイント②営業中にお湯切れしない給湯方式か
  • ポイント③必要な電気容量を確保できるか

それぞれ順に見ていきましょう。

 

ポイント①物件までガスが通っているか

内見でまず確認したいのが、その物件でガスを使えるかどうかです。テナント物件だからといって、必ずガスが引き込まれているとは限りません

前のテナントが事務所や物販店だった場合は、ガスを使っておらず、借りる区画までガス管が来ていないことがあります。

内見時には、次の3点を確認しましょう。

  • ガスメーターやガス管が設置されているか
  • 借りる区画でガスを使用できるか
  • ガスがない場合、引き込み工事ができるか

新たにガスを引き込む場合は、道路から物件までの距離や建物の構造によって、工事の内容や費用が変わります。また、賃貸物件では貸主の許可も必要です。

ガスが通っていないことだけで判断せず、契約前に工事の可否と見積もりまで確認しておきましょう。

 

ポイント②営業中にお湯切れしない給湯方式か

電気温水器やエコキュートの多くは、タンクにためたお湯を使います。タンクが空になると、再びお湯が沸くまで待たなければなりません。

一般家庭では問題なく使えても、一日に複数の猫をシャンプーするサロンでは、営業中にお湯が足りなくなる可能性があります。シャンプーの途中で水に変われば猫を驚かせてしまい、施術やその後の予約にも影響します。

一方、ガス給湯器の多くは、必要な分をその場で沸かす瞬間式です。タンク式よりもお湯切れが起こりにくいため、猫専門サロンではガス給湯を優先して検討したいところです。

契約前には、次の点を確認しましょう。

  • 給湯方式はガスか電気か
  • 電気給湯の場合、タンク容量は十分か
  • お湯を使い切った場合、沸き上がるまでどのくらいかかるか

給湯設備の有無だけでなく、一日の施術頭数に合った量のお湯を安定して使えるかまで確認します。

 

ポイント③必要な電気容量を確保できるか

猫専門サロンでは、業務用ドライヤーをはじめ、エアコンや洗濯機、乾燥機など、消費電力の大きい機器を同時に使います

電気容量が足りないと、ドライヤーを追加で動かした瞬間にブレーカーが落ちることがあります。施術が止まるだけでなく、濡れた猫の体が冷えたり、レジや予約システムが使えなくなったりするため、営業への影響も避けられません。

また、契約アンペアを変更するだけで容量を増やせるとは限りません。建物の幹線や分電盤が対応していなければ増設工事が必要となり、物件によっては希望する容量を確保できないこともあります。

契約前には、次の点を確認しましょう。

  • 現在の電気容量はどのくらいか
  • 使用する機器を同時に動かせるか
  • 電気容量を増やせるか
  • 増設工事が必要な場合、費用はいくらか

内見時に分電盤を確認したうえで、必要な容量を確保できるか、電力会社や工事業者にも確認しておきましょう。

 

ガス・電気容量とあわせて確認したい水道・排水設備

猫専門サロンでは、ガスや電気容量に加えて、水道と排水設備も営業のしやすさに関わります。水道が使える物件でも、サロンの施術に適しているとは限りません。

ここでは、契約前に確認したい水道・排水設備について、次の2つに分けて解説します。

  • シャンプーに必要な水量と水圧を確保できるか
  • 毛が流れることを想定した排水対策ができるか

それぞれ順に見ていきましょう。

 

シャンプーに必要な水量と水圧を確保できるか

シャンプー台を設置できても、十分な水量と水圧がなければ、施術に時間がかかります

水圧が弱いと、被毛の奥までお湯を届けにくく、シャンプー剤を洗い流すまでに時間がかかります。施術時間が長引けば、猫の負担やその後の予約にも影響します。

物件を決める前に、次の点を確認しましょう。

  • シャンプー台の設置場所で、十分な水量と水圧を確保できるか
  • 洗濯機などと同時に水を使っても問題ないか
  • 給排水管をシャンプー台まで通せるか

内見だけで判断できない場合は、水道工事業者に確認し、必要な工事と費用を調べておきましょう。

 

毛が流れることを想定した排水対策ができるか

猫専門サロンでは、シャンプーのたびに多くの抜け毛が出ます。そのまま流すと、排水口や排水管の詰まりにつながることがあります。

シャンプー台には、毛を受け止めるヘアキャッチャーなどを設置し、排水管へ流れ込む毛を減らす対策が必要です。また、営業中でもこまめに毛を取り除けるよう、掃除のしやすさも確認します。

契約前には、次の点を確認しましょう。

  • シャンプー台に毛を受け止める設備を設置できるか
  • たまった毛を簡単に取り除けるか
  • 排水口や排水管を掃除しやすいか

排水管が詰まってから対応するのではなく、物件やシャンプー台を選ぶ段階から、毛の処理方法まで考えておきましょう。

 

ねこべやアカデミーでは物件選びから相談できる

初めて猫専門サロンを開業する場合、内見で何を見ればよいのか、候補の物件で本当に営業できるのか、判断に迷うこともあります。

ねこべやアカデミーでは、開業後を見据えながら、物件選びの段階から相談できる環境を整えています。

ここでは、物件選びに関するサポートを、次の2つに分けて紹介します。

  • 20店舗の出店経験から内見で見るべきポイントを伝える
  • 契約前の確認や工事見積もりのチェックもサポートする

それぞれ順に見ていきましょう。

 

20店舗の出店経験から内見で見るべきポイントを伝える

物件の内見では、目に見える条件だけでなく、猫専門サロンとして無理なく営業できるかを見極める必要があります。しかし、初めての物件選びでは、どこまで確認すればよいのか迷うことも少なくありません。

ねこべやアカデミーでは、ホテルを含む20店舗の出店経験をもとに、内見で見るべきポイントや確認の優先順位を伝えています

これまでの出店で実際に起きた設備の問題や、追加工事が必要になった事例も共有します。うまくいった事例だけでなく、失敗した経験も知ることで、契約後に起こりやすい問題を具体的に想像できます。

物件ごとに異なる条件を20店舗分の実例と照らし合わせることで、自分だけでは見落としやすい部分にも気づきやすくなります。

 

契約前の確認や工事見積もりのチェックもサポートする

候補となる物件が見つかったあとは、契約条件や工事見積もりを確認します。このときは、提示された金額だけでなく、見積もりに含まれる工事の範囲まで見る必要があります。

ねこべやアカデミーでは、不動産会社や管理会社、工事業者に確認する内容を整理し、必要な項目を聞き漏らさないようサポートしています。

工事見積もりについても、必要な工事が含まれているか、別途費用となる項目はないか、契約後に追加費用が発生する可能性はないかを確認します。

契約前に必要な工事と費用の全体像がわかれば、開業予算も立てやすくなります。「この物件を契約してもよいのか」と迷っている段階から相談できます。

 

まとめ|トリミングサロンの物件は家賃より先に設備を確認しよう

理想に近い物件が見つかると、ほかの人に決まる前に契約したいと焦ることもあります。しかし、猫専門サロンの物件は、家賃や立地、内装だけでは決められません。

契約前に、次の順番で確認しましょう。

1.物件までガスが通っているか

2.営業中にお湯切れしない給湯方式か

3.必要な電気容量を確保できるか

4.水量・水圧と排水設備に問題がないか

5.設備を確認したうえで、家賃や立地を比較する

家賃の差は毎月ですが、設備の見落としによる費用は、開業前にまとめて発生します。限られた開業資金を猫やお客様のために使えるよう、工事の可否と費用まで確認してから契約を決めましょう。

ねこべやアカデミーでは、20店舗の出店経験をもとに、物件の内見から契約前の確認、工事見積もりのチェックまでサポートしています。猫専門サロンの物件選びに不安がある方は、まずは説明会でご相談ください。

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